イギリス製の本格革靴ブランド&特徴【保存版】一生モノ英国極上の紳士靴まとめ
イギリスには革靴製造拠点ノーザンプトンを中心に本格的革靴の生産地としてとても有名です。歴史ある世界的に有名な革靴のブランドが今でも多く残っており、そこでは英国の伝統的製法で革靴が作られている。
英国の伝統的製法といえばグッドイヤーウェルト製法だがこれがまた履き込んでいく事で足に吸い付くようなフィット感を与えてくれます。僕も初めて買った本格革靴はイギリス製のグッドイヤーウェルト製法だったのでそこから革靴にハマるきっかけとなった。
一概にグッドイヤーウェルトで作られてる本格的なイギリス製の革靴といっても多数の歴史あるブランドがあり特徴も様々だ。
そこで今回このページでは歴史あるイギリス製の本格的革靴を紹介したいと思う。
僕は「ファッションは足元から」という言葉を胸に、足を通したい靴から服を選ぶことも日常であります。ここで皆さんの相棒を見つける為の助けになればと思ってまとめてみました。
JOHN LOBB(ジョンロブ)
1849年に靴職人のジョンロブ氏がロンドンのst.ジェームス・ストリートに靴屋を開いた
卓越したアイデアと技術で紳士達はジョンロブの靴に魅了され、その名は確固たるものになっていく。
1902年にフランス、パリ支店が開設され、のちにエルメスが技術に惚れ込み資本提供することになる。1981年には既製品のジョンロブがエルメスによって誕生すると世界中の紳士がジョンロブの虜になった。エルメスの資本も入っていることから老舗ながら流行を察知しライン、木型もセンスがいい。
こうして世界中の人に知れ渡ったがロンドンの本家は今もなおst.ジェームス・ストリートでビスポーク(オーダーメード)専門店として存在している。
代表モデル CITY Ⅱ (シティⅡ)
ストレートチップのデザインであるが、その美しさは傑作品。使用するカーフレザーはデュプイから仕入れた最高級レザー。世界中でベストセラーとなっている。どんな場所でも履いていけるオールマイティーな靴だ。
PHILIP Ⅱ (フィリップⅡ)
パーフォレーション飾り付け、ウエスト部分は絞り込みよりエレガントに仕上がっている。内羽根式のストレートチップでビスポークで人気のあるデザインを既製靴として再現されたモデルとなっている。
僕自身も常に憧れている靴ブランドでレザーの質は実際靴を磨いてみるとわかるがとても良い。高級レザーを扱うタンナー、デュプイ製のカーフレザーを使ってるのは有名な話で、エルメス資本により質の高いレザーを調達することが出来ている。ジョンロブの革靴は間違いなく一生モノのアイテムになるでしょう。
EDWARD GREEN (エドワードグリーン)
エドワードグリーンは1891年ノーザンプトンにて創業
上質であるレザーを使うことにこだわり質を追求し続ける姿勢はとても真面目と言われており、履き心地の良さは定評がある。
フィッティングに最重要視し優れた木型と最高級カーフレザーを用いることで実現
こだわりの姿勢が今も靴好きを魅了し続けている
代表モデル DOVER(ドーヴァー)
ラウンドトゥだが細身のデザインにシェイプされているので野暮ったさを感じない。プライスは10万円オーバーするが履き心地と質は間違いない。エドワードグリーンを感じられる一足。
CHELSEA(チェルシー)
エドワードグリーンの永遠の定番デザイン。抜群の素材と作りで、もはや説明不要の名作靴チェルシー。この写真のモデルは木型915で作られている。
ぬくもりが感じられるデザインで、ワイズを広くとっている印象。僕自身はワイズは狭いものが好みなので実際に買ったことはないが、英国靴の代表的ブランドで歴史も長い。
CROCKETT&JONES (クロケット&ジョーンズ)
クロケット&ジョーンズはノーザンプトンで1840年に創業
アパレルブランドの靴、同業他社ブランドの靴をOEM生産を手がけてきた歴史がある
過去にはレディースラインも製造していたが今ではメンズラインに特化している。
現社長ジョナサン・ジョーンズ氏が指揮をとるようになって自社ブランド重視の体制になり世界中で名が知れ渡ることになる。
一流品と言われる靴ブランドよりマシンでの作業を増やすことによって価格帯を抑え比較的手が出しやすいが作りは丁寧で履き心地にも定評がある。ノーザンプトンでもっとも成功した靴ブランドとも言われている。
代表モデル AUDLEY
クロケット&ジョーンズのストレートチップの代表デザイン。甲の高さをとっているので日本人の足にもフィットするデザイン。素材の特徴もあり履き回しやすい。
僕が初めて革靴を買ったブランド。
初めの本格革靴としての一足には間違いない選択だと思います。イギリス製革靴の伝統的製法、グッドイヤーウェルト製法で作られているので履くことで徐々に足に馴染みフィットしていきます。本格高級革靴としてはコストパフォーマンスに優れたおすすめブランドですね。
GEORGE CLEVERLEY (ジョージクレバリー)
1958年に創業したビスポークシューズブランドです。
現在はビスポークシューズだけでなく既製靴も展開しており、エレガントなシェイプと「まるでグローブの様」と表現されるフィット感が高く評価されている
最大の特徴は「ノミで削り取ったようなつま先」と表現されるチゼル・トゥの元祖が、ジョージ・クレバリーといわれています。
全体的にはスクエアに見えるのですが実際は微妙な曲線で構成されており、角張った印象を与えない、絶妙な美的感覚から生み出されてる。
そんなビスポークシューズブランドのジョージクレバリーだが1994年と比較的新しい年月に既製品の靴を作り始めている。
代表モデル 9660
少しだけボリュームを出す為にトゥにメダリオンを施したホールカット。
色気のあるフォルムでエレガントに仕上げられている。
既製品の革靴はクロケット&ジョーンズが手がけているものもある。ジョージクレバリーの良さは数多の伝説を持つジョージクレバリー氏が手がけたビスポーク時代の革靴だろうがフォルムは色気があり美しいデザインだと思う。
HENRY MAXWELL (ヘンリーマックスウェル)
Henry Maxwell | English Shoemakers of bespoke boots and shoes, London, England
創業1750年の歴史あるブランドで英国最古のビスポークシューズブランドである
乗馬ブーツの拍車作りから始まり、1823年には当時の国王ジョージ4世御用達となっている。上流階級の顧客を相手にしてきた高級本格靴ブランド。
現在はフォスター&サンの傘下に属している。
代表モデル 31334
羽根部分からサイドにかけ曲線を描くセミブローグ。ビスポーク譲りのフィット感がこのモデルの特徴。
素材の質、贅沢な作りがヘンリーマックスウェルの最大の特徴。
英国最古の歴史を持つビスポーク靴店というところも響きがかっこいいですし、しかも上流階級を相手にしてきたときたらまだ僕には早いなと諦めもつくブランドでもありますね。
TRICKER'S (トリッカーズ)
1829年に創業したトリッカーズはノーザンプトンのst.ミッチェル通りにファクトリーを構える老舗である。英国王室ご用達にもなっておりカントリーラインは若者にも受け入れられている。頑丈な作りが魅力で耐久性は驚異的。
代表モデル カントリーブーツ
ドレスラインより大きなヒールを採用し頑丈さと安定した歩行が可能。通常のダブルソールは内側が薄いがカントリーは二枚とも厚いものを使い頑丈にできている。
カントリーは僕も所有しておりよく履いていた靴の一つ。一日中履いても全く疲れずとても足に馴染んでくれる。本格革靴としては作りはお世辞にも綺麗とは言えないがトリカーズの魅力は頑丈さと履き心地の良さだろう。履き込んで自分の足に馴染んでしまったらトリッカーズの魅力に引き込まれるのは間違いない。
ALFRED SARGENT (アルフレッドサージェント)
1889年ノーザンプトンシャー州ラシュデンにて創業した歴史あるブランド。機械化をいち早く導入し、良い靴をより安くをモットーに購入しやすい価格帯で商品を提供してきた。同業他ブランド、アパレルブランドの製造も請負って流行にも敏感な対応が出来るブランドとの認識も高い
代表モデル 4054
ホールカットでトゥにメダリオンが施された上品なデザイン。ドレッシーな印象でとてもシンプルなデザインだ。
歴史としては同じノーザンプトンで創業しているクロケット&ジョーンズと同様、他ブランド、アパレルブランドの靴を製造してきた経緯がありますね。いち早く機械化にシフトしているところも似ており歴史が長いブランドです。アルフレッドサージェントの靴は持っていませんが価格帯が安いが丁寧とコストパフォーマンスがいいと思いますね。
CHURCH'S (チャーチ)
1873年に創業された世界で最も有名な英国靴の老舗ブランドとも言われているチャーチだが英国王室御用達の称号は得ていない。だが足に馴染んでいくイギリス靴の代表格でもあるだろう。現在はプラダグループの傘下に属している。
代表モデル CONSUL
♯100木型を使っているチャーチの定番内羽根ストレートチップ。CONSULは執事のことで靴にも忠実さが漂った正統派英国靴である。
最近セレクトショップでよく見るようになったなあと感じていたチャーチで、お店で手に取る機会も増えています。映画の007でジェームスボンドが履いていたりと、今もなおかっこよさは健在ですね。
SCHNIEDER BOOTS (シュナイダーブーツ)
ドイツ生まれのシュナイダー氏が英国でブーツ製造を開始したのが始まりでオリンピック代表英国馬術チームなど乗馬ブーツを提供し続けている。創業以来ブーツ一筋で絶大なる信頼も得ているブランド。
代表モデル JODHPUR BOOTS
スッとしたシャープなデザインが特徴だが土踏まずのソール部分を薄く仕上げてさらにフィット感を高めている。シュナイダーブーツだから出来るデザインで大人なスタイルを演出してくれる。
創業以来ブーツ一筋というマニアにはたまらないブランドですね。しかもデザインがとても綺麗。ブーツはアメリカのワークブーツが印象として強かったのでシュナイダーブーツを見たときは、なんて綺麗でオシャレなんだと思いましたし、ブーツだとトリッカーズを所有していますがまた違ったさらに大人の上品な印象だと感じました。いやー、いつか手に入れたいブランドの一つ。
GRENSON (グレンソン)
社名が創業者の苗字「GREN」と息子という意味の「SON」を繋げた造語で1866年に創業している。創業当時から続く生産方式を貫き道具や設備までも当時からのモノを使用し、職人一人一人に重要視した生産スタイルを今もなお続けている。
代表モデル LONDON
ロンドンで働く男性をイメージし作られた正統派のストレートチップ。オーソドックスなデザインでフォーマルスタイルにも馴染んでくれる。
アルフレッドサージェントなどのブランドとは対照的に創業当時から生産方式を崩さないスタイルを貫いたブランドですね。
CHEANY (チーニー)
創業は1886年で全出荷の約40%を他ブランドやショップに充てている。今まで手がけたブランドで培った技術やデザインでモードな靴も作れる柔軟な考えを持ったブランドである。チャーチと共にプラダグループの傘下に属している。
代表モデル 9172
エレガントなラインのロングノーズの木型にフルプローグを施したモデル。作りもしっかりしており英国の伝統的製法を今でも続けている。
革靴に興味を持ち始めた時はチャーチに似たブランド名だなくらいにしか思っていなかったんですが(失礼)セレクトショップで今もなお人気のあるブランドですね。価格帯も本格的な英国靴としては抑えられているので始めの一足に選んでも十分楽しめると思いますし高級感もあると感じます。チャーチと共にプラダグループ傘下なので一緒に見る機会も多いでしょうね。
まとめ
以上がイギリス製の本格的革靴ブランドの紹介となります。
気に入ったブランドはありましたか?気に入って買ってしまうと満足するものですが本格的革靴の楽しさは買った後のお手入れもハマってしまうものです。
このお手入れが間違ったやり方だったり、放って置いたりすると革靴は数年で寿命となってしまいます。そんな経緯をたどってしまえばせっかく高額な金額で買った本格靴も台無しですね。
www.kfuji.com上記のページ一生モノにする手入れをまとめていますので一度目を通してみてください。
革靴は手入れの仕方を間違えず、日々ケアをすることで買った時より数倍美しく素敵に輝き一生モノのアイテムとして使用する事も出来ます。
「ファッションは足元から」この記事を書いてまたより一層そう感じました。是非皆さんも革靴ライフを堪能しましょう。